表示言語の選択ほか - Expense Report (5)

 携帯電話用小遣い帳アプリ Expense Reportのバージョン0.5.0では、前回紹介した状態管理部変更のほかに、以下の変更を行った。

  • 初回起動時に表示言語を選択できるようにする。
  • 複数の費用項目を一度に削除できるようにする。
  • MIDP-2.0用のバージョン情報表示画面からExpense Reportのウェブサイトへ接続できるようにする。

 Expense Reportのバージョン0.4.2までは、初回起動時の携帯電話の言語設定を利用して、アプリケーションの表示言語を決定していた。画面表示用の言語は後から変更できるが、プリセットされている費目等の言語は変更できないので、これでは使い勝手が悪い。バージョン0.5.0から、初回起動時に言語選択画面を表示するように変更した。この画面で選択された言語を使って、プリセットされる文言の言語を決定する。以前のバージョンと同様、画面の表示言語は後から変更することができる。
 次に、一度に複数の費用項目を選択する画面を追加して、登録した費用全部を一度に削除できるようにした。以前は、一つ一つ順番に削除するか、アプリケーションを再初期化する以外に方法がなかった。費用一覧画面から「複数費用の選択」コマンドを選択すると、画面がチェックボックス付きのリストに切り替わる。この画面で「すべての費用を選択」コマンドを利用するか、選択キーで一つ一つ費用をチェックしていき、「選択済み費用の削除」コマンドで費用をまとめて削除する。一度生成したListオブジェクトの種類を後から変更することができないので、IMPLICITタイプのListとMULTIPLEタイプのListを用意して表示している。
 また、バージョン情報表示画面をMIDP-1.0用とMIDP-2.0用の二つに分けて、前者はAlert、後者はFormを使って表示するように変更した。MIDP-2.0用の画面にはExpense Reportのウェブサイトへのリンクを表示して、MIDlet.platformRequest()を使ってブラウザーを起動できるようしてある。表示言語が日本語の時だけ日本語のページに接続、それ以外の言語の時には英語のページに接続する。