訂正: イタリアの電話番号 - Dialer (5)

 2008年11月に『イタリアの電話番号 - Dialer (3)』と題する記事を書いたのだが、 イタリアの電話番号について誤解をしていたので訂正する。
 「イタリアのように国番号の後ろに0を付ける国」という説明をよく見かけるが、これを、たとえば06で始まるイタリアの電話番号に対して日本から電話するときに 010 39 06 XXXXとダイヤルするが、この番号を表記する際は+39 6 XXXXになると思い込んでいたのだ。
 Wikipediaの『Telephone numbers in Italy*1』という記事を見つけて、そうではないことを知った。実際は次の通りである。
 イタリアの電話番号には、0で始まる形式と0以外の数字で始まる形式の二通りが存在する。0で始まる形式の番号に電話をかける際には、上記のように010 39 0XXXX とダイヤルし、これは+39 0XXXXと表記される。一方、0以外の数字で始まる形式、たとえば3YYYYに電話する際には、010 39 3YYYYとダイヤルし、これは+39 3YYYYと表記される。つまり、日本からダイヤルする場合を考えると、それ以外の国と同じように、単に+を010(あるいは他の国際ダイヤル番号)に置き換えればよいだけであり、特別扱いをする必要はない。
 特別扱いが必要になるとすれば、逆に、イタリア国内で電話をかける場合である。+39で始まる電話番号に対してダイヤルする際、他国の場合と同じように+39を0で置き換えてしまうと0が一桁多くなってしまう。もっとも、これはイタリアに限ったことでなく、北米地域(+1)から北米地域の電話番号にダイヤルするときに正しい変換ができていないのと同じ話である。そもそも日本以外でDialerを使う必要がないので、こういった状況は考慮していない。国ごとに異なる国内通話規則のデータベースを小さなJavaアプリケーションに持たせるのは非現実的なので、諦めることにしている。
 バージョン1.0.0で導入した例外国番号の機能は不要となったので、これは削除する予定である。